大阪湾の淀川河口付近に迷い込んだ大型クジラの「淀ちゃん」が話題になっていますね。
大阪湾に出現することは珍しいクジラは淀川にちなんで、SNS上で淀ちゃんと呼ばれ始めました。
今回は、そんな淀ちゃんの現在の状況を解説していきます。
2023年1月9日に大阪湾で大型のクジラを発見

2023年1月9日に大阪市の大阪湾、淀川河口付近で全長8メートルの巨大なクジラが発見されました。
本来太平洋側の深海に生息しているとされていますが、群れから逸れて大阪湾に迷い込んだと推察されています。
珍しいクジラを一目見ようと現地を訪れる人も増えていますね。
また、SNS上で「淀ちゃん」というあだ名がつき、生存を心配する声が増えてきています。
現在も発見場所から大きく動かず 1月11日更新

1月12日の16:00現在も発見場所から数百メートル程度しか移動していません。
淀ちゃんは、マッコウクジラだと推測されており、本来深海に生息しています。
深海でイカなどを餌として捕食していることから淀ちゃんの容態を心配する声が増えています。
12日6:30頃には、潮吹きが一時間半に渡って確認されておらず、衰弱の可能性が高まっている様です。
淀ちゃんは衰弱している?専門家の意見見解は?
しばらく同じ場所から動かない淀ちゃんに心配の声が集まっています。
専門家である大阪市立自然史博物館外来研究員の鍋島靖信さんは現在の状況を下記の様に説明しています。
休んでいると思う。深いところに行くと、どうしても泳がないといけないので、体がしんどいと。
こういう浅いところに行って、引き潮になると体の下1メートルくらいにしか水深ないと思うが、潜れないが息をしてゆっくりすると海底にお腹がついてジッとしてると。
マッコウクジラでも体にいっぱい脂を持っているので、それを使い切るまでは大丈夫だが、だいたい2週間〜1カ月ぐらいは、なんとか大丈夫かなと考えている。
何かしてやりたい気はあるが、クジラに任しておくしか仕方ない。
体力が少し戻ったり、調子が良くなると、こっから直ぐ沖の方に行って、外海へと帰っていくと思う
引用;テレ朝NEWS
専門家の見解からも今現在衰弱している可能性は低そうですね。
いずれにしても本来の生息場所へ帰れるかが心配されますね。
大阪湾への滞在は一体いつまで続くのでしょうか。
救助するのは難しいのか?
ロープで沖合に出すなどの方法は、クジラが暴れ、けがをして衰弱したり事故が起きたりする可能性が高いので、現状では様子を見守るしかない
引用:NHK NEWS
「くじらの博物館」において名誉館長を務め、東京海洋大学の名誉教授である加藤秀弘さんも上記の様に話しています。
現状、人間の手で救助するのは専門家の見解からも難しそうですね。
淀ちゃん自身が動きを見せるのを見守ることしかできなそうです。
2023年1月13日 死亡が確認される
2023年1月13日に潮吹きや動きを見せなかったことから大阪市が調査したところ、死亡が確認されました。
11日からほとんど動きを見せておらず、身体の一部分を水面に出したままの状態だったとのことです。
淀ちゃんというあだ名がついて、慣れ浸しんできたところで非常に残念なニュースですね。
淀ちゃんの死体はそのまま放置すると腐敗が進み、異臭を発したり、最悪体内にガスが溜まり、爆発の恐れもあるということです。
大阪府は、下の引き上げなどを検討している様ですね。
死体が川岸付近に流れ着く 2023年1月16日

16に淀ちゃんの死体は淀川の川岸付近まで移動していました。
また、大阪市の松井一郎知事は、淀ちゃんの死体を海へ返す方針を明らかにしました。
今後、移動作業を行うとともに体内のガスを抜いた後、沖合へ運ぶ予定です。
作業自体は、今週中をめどに終了させる予定になっています。
ネット上の声は?
SNS上でも淀ちゃんを心配する声が多く挙がっています。
見守ることしかできませんが、皆さんの想いが淀ちゃんに届くといいですね!
この記事では淀ちゃんの新しい動向が分かり次第、更新していく予定です!
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